#880
巻頭特集

記事を
ブックマークする

<錦織圭、陰のコーチの正体> ダンテ・ボッティーニ「コーチは天職」――チームの要は苦労人。

2015/06/18
四大大会で連続の8強入り――。確かな成長を示す若人を導いたのは、2人の“仕事人”の存在だった。

 炎天下の撮影中、主役の錦織圭より張り切ってみえる男がいた。3月、常夏のマイアミ。錦織の新たなスポンサーに決まった久光製薬のCM撮影中の1コマだ。錦織が股抜きショットや、エア・ケイを披露するとき、ボールを出す役目で駆り出されたのが、コーチを務めるアルゼンチン出身のダンテ・ボッティーニだった。錦織がコートを疾走し、追いつけるかギリギリのタイミングでの球出しを要求されたが、その時間と距離の間合いがちょうど良い。錦織と組んで、もう5シーズン目だから当然といえば、当然か。

 休憩中、「ふだんの練習より、気分が乗って見えるけど?」とからかうと、「冗談だろ? ケイの練習でもいつも集中してるよ。今日はオフを駆り出されたんだ」。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Getty Images

0

0

0

次記事