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初プレイオフで嘗めた辛酸。怪童デイビスの“試練”。 ~NBAペリカンズ、孤軍奮闘の22歳~

ウォリアーズの指揮官スティーブ・カーは「彼は数年以内にMVPを獲る選手」と絶賛した。

 去年9月、ニューオーリンズ・ペリカンズのヘッドコーチ、モンティ・ウィリアムズと若き大黒柱アンソニー・デイビスは、スペインのマドリードでひとつの誓いを交わした。

「いつかペリカンズでも、こういう場に立てるようにしよう。この興奮をニューオーリンズにも持ち帰ろう」

“こういう場”とは、優勝を争う舞台のこと。2人はアメリカ代表のアシスタント・コーチと選手としてFIBAワールドカップに出場し、決勝でセルビアを倒して優勝を果たしていた。

 それから約7カ月後、ペリカンズはレギュラーシーズン最終戦で昨季のNBAチャンピオン、スパーズを倒し、念願のプレイオフ出場の切符を手に入れた。優勝ではないが、チームにとって4年ぶり、デイビスにとっては、NBA3シーズン目にして初のプレイオフ出場だった。

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photograph by Getty Images

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