野球がスローで退屈と思う人、それはその人が退屈な心の持ち主にすぎないからだ」。本書はこの名言の意味する“考えるスポーツ・野球”の魅力を全2冊でたっぷりと伝える。邦題『野球術』は原書のサブ・タイトルだが、名監督と投球、打撃、守備の3部門を代表する名選手がそれぞれの「術」を語って野球の深さ、凄さ、面白さを浮き彫りにした。
顔ぶれがすごい。204勝投手のハーシュハイザーを除きすべて殿堂入り。この超一流4人の微に入り細をうがった語りを堪能する。ラルーサ監督のモットーは、「監督はゲームを隅から隅までコントロールしなければならない」。両リーグでワールドシリーズを制した名将は、自軍の打者が死球を受けた時の報復の仕方まで考えている。
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photograph by Sports Graphic Number