今オフのFA(フリーエージェント)市場で、最大の目玉と言われたロビンソン・カノ内野手が12月12日、マリナーズと正式契約を交わした。10年総額2億4000万ドル(約240億円)の大型契約は、年俸抑制の傾向がある米球界で大きな反響を呼んだ。新本拠地となるセーフコ・フィールドで行なわれた会見で、カノは満面の笑みを浮かべながら抱負を口にした。
「今、僕がどんなにハッピーなのか、言い表せない。契約の内容でなく、マリナーズの組織が僕を受け入れてくれたことに対してだ」
'13年まで5年連続で打率3割をマークしたカノは、ヤンキース再建に欠かせない主軸の1人とあって、大方の予想では残留するものと見られていた。実際、'13年限りで引退したマリアーノ・リベラが公の場で慰留するなど、ジーターの後継リーダーとして期待する声も多かった。ところが、古巣が提示した条件は、カノが納得できるものではなかった。7年175億円の長期契約を提示されたが、金銭面以上に、心が満たされなかった。
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photograph by AFLO