ニューヨークの下町、ブルックリン。時は1950年、7歳の女の子が地区の教会で神父に告白した。「ドジャースのロイ・キャンパネラ捕手の話が聞きたくて、他の教会に入りました」。「礼拝なしなら、よろしい」。寛容な言葉に女の子は「人がけがをすればいいと願いました」と続けた。
「ヤンキースのアリー・レイノルズ投手が腕を折ればいいと。ジャイアンツのアルビン・ダーク遊撃手が膝を痛め、ヤンキースの乗った列車が故障しろと……」。神父はにやりとして、「私もドジャース・ファンだが、それで勝っても嬉しくない。ライバルのけがなど願わず、共にドジャースのために祈ろうじゃないか」。
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