世界的に見れば、水泳における花形種目はやはり自由形だ。マーク・スピッツ、イアン・ソープ、マイケル・フェルプスと、歴史に名を残すスター選手は、いずれも自由形で金メダルを獲っている。
世界水泳選手権で萩野公介が400m自由形の銀メダルからスタートして、世界的なマルチスイマーの道を歩み始めたことは、さまざまな意味で画期的なことだった。
まず、萩野が本当の意味で、フェルプスに匹敵する世界的なスター選手になる可能性がこれで開けてきたと言える。自由形でもワールドクラスとなると、世界の注目度が違う。なぜ自由形が花形なのかと言えば、一番速い泳法ということはもちろんだが、世界的に選手層の厚い、競争の激しい種目ということもある。
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photograph by KYODO