騒動は10年周期で起こる。業界の悪しき喩えではないが、武藤敬司の全日本プロレスが真っ二つに分かれた。
昨年11月、企業再生支援会社スピードパートナーズの白石伸生社長が全日本の全株を取得、オーナーとなった。武藤会長は全株を買い戻すために交渉に当たっていたが断念し、6月1日付で会長を辞任した。腹心であった内田雅之社長が更迭されたことが影響した。
新日本出身の武藤は2002年2月、全日本に電撃移籍し、同年10月にオーナー兼社長に就任。全日本の在籍期間は約11年になる。「白石新社長とはやっていけない」という武藤は、このままプロレス活動を継続、7月10日に新団体「WRESTLE-1」の旗揚げを発表した。
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photograph by NIKKAN SPORTS