4月8日に両国国技館で行なわれたトリプル世界タイトル戦。メインのWBCバンタム級戦は、チャンピオン山中慎介が、35歳のフィリピン人挑戦者マルコム・ツニャカオを最終12回に劇的に倒し、自慢の強打を存分にみせつけた。
勝者も見事だったが、一方でこの試合をクラシックな好勝負に仕立て上げた敗者の奮闘ぶりにも称賛を送りたい。
試合前の予想は、筆者の頭の中でも両極端に分かれていた。いま乗りに乗っている山中の強打が老雄を粉砕し、ワンサイドのKO劇に終わるか、反対にツニャカオが豊富な経験を活かして山中の強打を封じるか。予想がつかないからこそ興味を引く好カードなのだが、結果的に予想は半分当たり、半分は外れた。
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photograph by BOXING BEAT