#827
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<待つのはCL制覇か、解任か> モウリーニョ 「名将が取り憑かれた“打倒バルサ”という病」

2013/04/23
昨季、リーガ制覇を果たすも、主力選手との軋轢が続く
指揮官には“解任”の噂が絶えない。CLベスト4を決め、
好調に見えるチームに何が起きているのか。

 シーズン終盤を迎えて、レアル・マドリーの調子は悪くない。3年連続CLベスト4入りはクラブにとって24年ぶりの快挙であり、この先には'01-'02シーズン以来となる決勝進出、ひいては優勝のチャンスが待っている。

 だが一方で、ジョゼ・モウリーニョの進退に関するニュースは止まない。近いところでは3月上旬、スペインで最も人気のあるラジオ番組のひとつ“エル・ラルゲーロ”が「2カ月ほど前、モウリーニョとマドリーは'16年まである契約の破棄に同意した」と報じた。また同月下旬には英国のデイリーミラー紙が、モウリーニョのチェルシー復帰について両者の仮合意を明らかにしている。

普通は18ポイント差を付けられた時点でクビになるはずだが……。

 実際にモウリーニョがマドリーを辞めることになったら、表向きの理由はリーガ連覇の失敗となるだろう。が、真に問われるのはバルセロナとの差だ。

 ラジオ局COPEのマドリー番記者ミゲル・アンヘル・ディアスはいう。

「前半戦が終わった時点で18ポイントもの大差を付けられていた。普通はあの時点でクビになっている」

 バルサとマドリーの歴史的関係からすると、マドリーにおけるモウリーニョはすでに死に体というわけだ。

モウリーニョがマドリディスタの関心の的となったきっかけ。

 振り返ると、モウリーニョとマドリーを結びつけたのも、またバルサだった。

 '10年の春まで、クラブ関係者やファンを含むマドリー支持者――マドリディスタにとって、モウリーニョは特別な存在ではなかったという。テクニカルスタッフとしてバルサに籍を置いていた過去もマイナスに働いていたのかもしれない。

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photograph by Mutsu Kawamori

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