ソフトバンクの馬原孝浩が、オリックスに移籍することになった。寺原隼人がFAでオリックスからソフトバンクに戻ることになった時、誰よりも喜んだ馬原がその人的補償の対象となったのは、何とも皮肉な話だった。
守護神の放出は、V奪回を狙うソフトバンクにとって痛手だ。球団フロントは、馬原が右肩の故障明けで年俸が1億3500万円と高額であることや、今季中にFA権を取得することもあり、オリックスの“指名”はないと判断。28人のプロテクト枠から除外していた。
だが今季からオリックスの監督となった森脇浩司は、ソフトバンク時代にヘッドコーチを務め、「存在価値は、杉内俊哉や和田毅よりも大きかった」と語るなど、馬原の実力を誰よりも知っていた。人的補償の対象者リストを見た森脇は、迷いなく指名したのだという。
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photograph by Hideki Sugiyama