投げるたびに、回復と成長を自覚できるシーズンとなった。渡米4年目を迎えたレッドソックスの田澤純一が、完全にメジャーに定着した。9月11日からのヤンキース3連戦では、いずれも接戦の場面で2試合に登板し、計2回3分の1を1安打無失点5奪三振。'09年8月のメジャーデビュー戦でサヨナラ本塁打を浴びたA・ロドリゲスを2三振に仕留めるなど、圧巻の投球を披露し、地元ボストンのファンから大喝采を浴びた。
「大事な場面を任されるのはうれしいですし、それに応えられるようにしっかりと投げたいと思っています」
'10年4月に右肘靱帯を修復するため「トミー・ジョン手術」を受け、翌'11年はほぼ1年間、マイナーでのリハビリに終始した。それだけに、今季は並々ならぬ意気込みを胸にキャンプを迎えたが、オープン戦で思うような結果が伴わず、開幕はマイナーでスタート。4月中旬にメジャーに昇格し、初セーブを挙げたものの、一方で、細かい制球力、投球内容に課題を残し、再びマイナーで調整する期間を与えられていた。
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photograph by Yukihito Taguchi