終わりは、いつも突然にやってくる。6月8日、1週間分の荷物を持ってマイアミに向かったボストン・セルティックスの選手たちは、2日後、袖を通すことがなかった洋服を何着も残したまま、ボストンへの帰路についた。
マイアミで行なわれたイースタン・カンファレンス決勝の対ヒート第7戦に勝ち、その足でNBAファイナル第1戦の舞台、オクラホマシティに移動するつもりだったのだが、88対101で敗れ、シーズンは終焉を迎えたのだった。
カンファレンス・ファイナルの間、セルティックスのヘッドコーチ、ダク・リバースは幾度となく、'69年のセルティックスに自分たちを喩えた。この年のチームは、レギュラーシーズン中には苦戦しながらもプレイオフで勝ち抜き、NBAファイナルまで進む。そして第7戦、敵地ロサンゼルスでの戦いに勝ち、優勝を遂げたのだった。キャリア最終年のビル・ラッセルを中心としたチームというところも、ベテラン中心の今季セルティックスと重なってみえるところがあった。
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