10月1日、西武ドームでかつての盟友、ソフトバンク秋山幸二監督が空高く胴上げされたとき、西武の渡辺久信監督は、選手全員を集め、今シーズン最初で最後の檄を飛ばした。
「昨年の悔しさを晴らすためにも、残りの試合は俺に体を預けてくれ。責任はすべて俺が取る」
17年目の39歳、生え抜きのベテラン西口文也は「監督の本気度が伝わってきた」と振り返る。この時点で西武の残り試合は13試合、3位オリックスとの差は4ゲーム。ここからの追い上げはすさまじかった。そして1ゲーム差まで詰め寄って迎えたシーズン最終戦。この日、オリックスが負けて西武が勝てばクライマックスシリーズ進出という土壇場を任されたのは、その西口だった。
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photograph by NIKKAN SPORTS