地中海の隅に浮かぶキプロス島で、ちょっとしたサッカーブームが起きている。首都ニコシアのクラブ、アポエル・ニコシアがチャンピオンズリーグで予想外の躍進を見せているからだ。
ポルト、ゼニト、シャフタール、アポエルが集ったグループGは当初、「3強1弱」の構図になると言われていた。しかし第4節を終え首位に立っているのは、この小さな島国のクラブだ。
チームに輝かしいタレントはいない。試合の主導権は相手に譲り、ボールポゼッションも平均44%と低い。しかし、かつてチェルシーでジョゼ・モウリーニョも評価した守備的MFヌーノ・モライスらを中心に、堅守速攻という大崩れしないサッカーで勝ち点を積み上げてきた。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by AP/AFLO