今季J1開幕を前に、注目していたクラブがいくつかある。順位というより、内容的にポジティブな変化を見せる可能性がある、という意味での注目クラブだ。4月23日にリーグ戦が再開してからは、そうしたクラブを中心に見ているが、これがなかなかおもしろい。
そのひとつが、ゴトビ新監督を迎えた清水。今季の清水は、日本ではあまりお目にかかれないほど、ピッチを67mの横幅いっぱいに使う姿勢が際立っている。
最近では、Jリーグでも4-3-3や、4-2-3-1を採用するクラブが増えた。だが、“本場”スペインやオランダなどに比べると、両サイドに開いたFW(あるいはMF)が、ウイング然としていない。彼らはひとまずサイドに位置するものの、中央の組み立てに加わることも多く、ときにサイドで待つにしても、本場で見る“定位置”よりも、2、3mは中央に寄る。そのため、多くの試合で、ライン際には未使用のピッチが生じる。
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photograph by Takuya Sugiyama