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混迷の度合いを深めて 突入する欧州ラウンド。 ~今宮純のF1序盤戦総括~

メルセデスGPのピットクルー。チームとの連携の強化がシューマッハーの今後の課題だ

 4戦でフェラーリ、レッドブル、マクラーレンの3チームが次々に1-2フィニッシュを決めるという、近年まれに見る伯仲した展開だ。

 決勝前に春雨が落ちてきた第4戦中国GPは、ハーフウェットコンディションで進んだ。ドライかインターミディエイト(小雨用)かのタイヤ選択が非常に難しく、実にのべ67回ものピットインが行なわれた。コース上でも抜きつ抜かれつが繰り返されたが、予選5位のJ・バトンが序盤をドライで乗り切り、中盤と終盤をインターミディエイトでつなぐ作戦で逆転。2勝目を挙げてポイントリーダーに躍り出た。移籍1年目ながらチームとのコミュニケーションは円滑で、クールな判断力が光り、在籍4年目のL・ハミルトンにはやや焦りの色が見える。

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photograph by Hiroshi Kaneko

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