「5年もすれば世間はマイケル・ジョーダンのことを忘れるだろう」
1993年、ジョーダンが1回目の引退をしたときのケビン・マクヘイル(元ボストン・セルティックス)の言葉だ。
その後ジョーダンが現役復帰し、5年後の'98年はジョーダン人気最盛期だったが、'03年に最後の引退をしてから7年近くたった今、確かに世間はジョーダンのことを忘れつつある。NBAファンはコービー・ブライアントやレブロン・ジェームスなど新しいスーパースターに熱中するようになり、ジョーダンの名前はたまの昔話以外で聞くことはなくなった。
ジョーダン自身も、まるでスポットライトを避けているかのようだった。'06年以来、シャーロット・ボブキャッツの共同出資者兼バスケットボール部門運営責任者としてチーム運営に携わっているが、ドラフトやトレード後の記者会見に時折出てくるぐらいで、個別取材も限られたものしか受けていない。昔から見世物として利用されることを嫌っていた人だけに、広告塔になることなくチームを運営できることを証明しようとしたのかもしれないが、片手間にチーム運営をしているという批判も受けた。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by NBAE/Getty Images