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「若い女性アイドルが泣き叫び…地獄絵図」「抗議電話で中継番組が“打ち切り”」長与千種が丸坊主に、敗者髪切りデスマッチ直後の“緊急事態” 

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伊藤雅奈子

伊藤雅奈子Kanako Ito

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photograph by東京スポーツ新聞社

posted2026/10/30 17:04

「若い女性アイドルが泣き叫び…地獄絵図」「抗議電話で中継番組が“打ち切り”」長与千種が丸坊主に、敗者髪切りデスマッチ直後の“緊急事態”<Number Web> photograph by 東京スポーツ新聞社

ダンプ松本に敗れ、丸坊主になった長与千種

無残な髪切り処刑…怒り狂ったファン

 長与千種は、ダンプに無残なKO負けを喫した。

 試合終了を告げるゴングが鳴らされ、レフェリーのホセ・トレスが勝者であるダンプ松本の手を高らかに掲げると、ファンの怒りと悲しみはピークに達した。赤コーナーのセコンドであるライオネス飛鳥やジャガー横田、デビル雅美らは、チェーンで動きを制御され、リング中央の椅子に座らされた“殉教者”長与を奪還しようと躍起になった。しかし、無残にも、髪切り処刑は執行された。

 青コーナーの極悪同盟は、早々と大阪城ホールをあとにした。怒り狂った浪速の千種ファンとバッティングしないため、急遽全女から下された命令だった。

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 憤怒した数百人のファンは、大阪城ホールのエリア付近に駐車されていた極悪同盟の専用バスをぐるりと囲んで、右へ左へ大きく揺らした。暴動に発展しかねない様相を呈したため、全女は急遽、極悪同盟の宿泊先を定宿のホテル南海から変更して、別のホテルをリザーブした。そこは、通常の全女では到底泊めてもらえないハイグレードな高級ホテルだった。

 全女からは、「ファンがなにをするかわからないから、絶対に一歩も外に出るな」と警告された。通常なら、テレビ中継が入る興行のあとは、スタッフと選手たちがフジテレビ関係者と会食するが、その夜はそれが禁じられた。

関西テレビが中継番組を“打ち切り”

 長与が丸坊主になったというニュースには、想像を絶する反響があった。プロレス専門誌やスポーツ紙、総合ニュースメディアはもちろん、アイドル雑誌や学年誌、女性誌や写真週刊誌などが、トップアイドルの衝撃的な姿を大きく報じた。芸能ニュースとしても前代未聞のバリューがあり、9月2日に放映された中継番組の平均世帯視聴率は、18.1%という驚愕の高数字を記録した。

 テレビ局には、抗議の電話が殺到した。中継番組は前年10月から静岡県を中心としたテレビ静岡、この年の4月の第1週目から愛知県を中心とした東海テレビでエリア拡大しており、視聴率20%超えが何度もあった。関西地方の関西テレビは、月に一度の木曜日の深夜帯だったが、この年の4月から毎週日曜日の午後1時から、30分枠のレギュラー番組に昇格していた。

 そんな矢先の殺戮マッチ。家族団欒の休日の昼食時に、若い女性アイドルが顔面を真っ赤に染めて、地獄絵図を展開している。あげくに、泣き叫ぶ動きを封殺されて頭部にバリカンを入れられ、うっすら頭皮を見せている。阿鼻叫喚のシーンをそのまま中継した関西テレビには、クレームの電話や投書が連日のように寄せられた。

【次ページ】 「じゃあ、明日、試合するぞ」

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