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「近本よりずっとパンチ力がある」明大コーチが絶賛する“ドラフト上位指名候補”の正体「大学生の球じゃない」「織田翔希は日本で…」
posted2026/10/22 11:03
明大臨時コーチでNHK野球解説者の武田一浩さんが注目するドラフト上位候補は?
text by

遠藤修哉Naoya Endo
photograph by
JIJI PRESS/Hideki Sugiyama
織田の米国挑戦「本人の自由だけどとにかく大変」
横浜高・織田翔希が米球界挑戦を表明する直前、武田氏もその可能性を念頭に置いていた。
「アメリカに直接行くのもいいと思うけど、大変だ。異なる文化、言葉の問題、ドラフトで指名されるには、アメリカの大学や組織に属さなきゃいけないし。進路選択は本人の自由だけど、とにかく大変だよ」
高校卒業時に米球界を目指した例として思い浮かぶのが大谷翔平だ。花巻東高3年だった2012年10月、米国挑戦を表明したが、ドラフト1位で指名した日本ハムとの交渉を経て入団。投打の二刀流で5年間プレーし、2017年オフにポスティングで海を渡った。
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村上宗隆も、日本で実績を積んでから渡米した選手の一人だ。ヤクルトで8シーズンを過ごし、25歳だった2025年オフ、ポスティングを経てホワイトソックスと契約した。
一方、異なる経路を選んだのが大谷翔平の後輩、佐々木麟太郎だ。花巻東高からスタンフォード大へ進み、2025年にはソフトバンクから1位指名を受けるも、翌2026年7月にマーリンズから8巡目で指名され、米球界でプロ生活を始めた。
なお、日本の高校生が米球団入りを目指す場合、米国の大学に進んでMLBドラフトでの指名を待つ以外に、国際アマチュアFAとして直接マイナー契約を結ぶ道もある。2025年には桐朋高の森井翔太郎がアスレチックスと契約している。
「本音を言えば、日本で5年くらい……」
こうした選択肢があるなかで、織田はNPBを経ずに米球界へ挑む道を選んだ。主力選手の早期移籍に加え、織田のように高校卒業後すぐに海外を目指す有望株が増えれば、NPBは現在のスターだけでなく将来の主力候補も失いかねない。日本球界の「空洞化」への懸念を、武田氏はどう考えるのか。
「日本のプロ野球界は閉鎖的だからね。直接アメリカへ行く選手が増えても、MLBでの日本人選手が増えるだけで、日本球界の衰退にはならないと思う。みんな、MLBに行きたいと思って頑張る。そうなれば当然、全体のレベルも底上げされるし、給料も上がる。日本のドラフトは『日本のプロ野球界で野球をやりたい人のための制度』と割り切る必要があるんじゃないか。
とはいえ織田に関して本音を言えば、俺は日本で5年くらいやってからの方がいいんじゃないかと思う。高校出たてで果たして投手としてプロで通用するのか――通用するならどこを伸ばすべきなのか、しないならどこを補強すべきなのか。まずは自分の力を見極めてからでも遅くないんじゃないかな」
上位指名間違いなしの注目選手は?
プロ入りを急ぐか、さらに経験を積むか。進路選択の難しさは、大学生のドラフト候補にも共通する。武田氏は明治大OBで、臨時コーチとして母校の選手たちを指導してきた。大学野球にも目を配り、選手の成長や課題を見ている。

