テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「おいおい、冗談だろ?」大谷翔平不振も“日本通”ブルワーズ監督は警戒心を解かず…「今一番強い」イチロー発言も納得の理由〈ドジャース敗退舞台裏〉
posted2026/10/21 17:00
ブルワーズとの第4戦、復活の本塁打を放った大谷翔平。一方でドジャース敗退の舞台裏に何があったのか
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
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Nicole Vasquez/Getty Images
見たことのない大谷翔平がいた
あんな大谷翔平は見たことがなかった。
116打席ぶりの本塁打に記者席が沸き、ドジャースタジアムが大歓声に包まれた。両手を突き上げ、バットを放り投げ、絶叫した。
13年間、大谷を追いかけてきたが、あそこまで感情を爆発させる姿は記憶にない。
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その一発に至るまでの6日間。取材する私にとっても、冷や汗をかく場面の連続だった。
10月10日。ロサンゼルスから深夜便で約4時間半かけてシカゴへ。さらに約1時間の飛行機を乗り継ぎ、ミルウォーキーに到着した。ところが、預けた荷物が出てこない。確認すると、約3時間遅れるという。本来は3時間ほど仮眠を取る予定だったが、それもかなわず、そのまま球場へ向かった。
ところが、眠気はすぐに吹き飛んだ。
翌日のナ・リーグ優勝決定シリーズ開幕を控えた練習。大谷が屋外フリー打撃で計71スイング、6本の柵越えを放った。右翼3階席への推定140メートル弾も圧巻だった。興味深かったのは、多くの主力野手と同様に大谷も途中から打撃位置を徐々に前へ移したこと。最後は約7メートルの至近距離でマシンと対峙した。
第1戦で対戦する剛腕ジェーコブ・ミジオロウスキーの速球を意識した調整だったのだろう。右上腕二頭筋や左膝の不調を抱え、打撃不振が続く中での異例の練習量。豪快な打球だけでなく、試行錯誤する姿が印象に残った。
「冗談だろう?」敵将の強い警戒心
11日の第1戦。試合前、ブルワーズのパット・マーフィー監督に質問した。

