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「2位だけどそれで良いんです」五輪銀のロシア選手が出産後1年で驚異の4回転成功…イグナトワが語る“復帰の真相”「私には小さな子供がいるし別の生活も…」
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野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAsami Enomoto
posted2026/09/14 11:01
木下グループ杯で銀メダルを獲得したロシアのイグナトワ。2025年8月に出産して約1年での国際大会復帰だった
「私にとって最もふさわしいのはエテリだと決めました。彼女は、私が最も長く練習を積んできたコーチであり、人間として私を理解してくれる人なんです」
出産から半年後には4回転ルッツの練習を始め、今年1月、復帰を宣言した。
それから間もない今年6月、国際スケート連盟が、ロシア・ベラルーシに対する制限の解除を発表。イグナトワを含め、ロシア・ベラルーシの選手らは“国際大会復帰戦”として、木下グループ杯にエントリーした。
練習初日で4回転ルッツ成功
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9月3日、東京・辰巳のアリーナに会場入りしたイグナトワは、練習初日からいきなり4回転ルッツを成功した。日本やロシアのメディアは、こぞってその脅威を報道した。
「北京五輪の時はもう絶対にスケートなんて滑りたくないと思いました。だから、こうやって復帰している自分を見たら、驚くと思います。時代は変わったし、生活も変わったし、他のすべてが変わった。でも、試合に挑むときの感覚や、リンクの上での感覚は、以前と何も変わらないなと思いました」
迎えた4日のショート本番。3回転とダブルアクセルの構成をきっちりと成功させると、74.92点の高得点で4位発進となった。本番の演技中、ミハイル君は祖母に抱っこされ、会場の片隅で演技を見守っていた。「演技中、息子のことを考えた?」と聞かれると、イグナトワはきょとんとした顔をする。
「いえ。演技中はただプログラムがうまくいくことだけを考えています。氷上に立った瞬間、普段の生活から切り離されるんです。子供が生まれたとしても、氷上にいるときの私は何も変わっていません。でも、リンクから上がって子供に会った瞬間、感動しました。いつもの練習のときも同じです。子供が歩き回ったり、笑ったりするのを眺め、抱き合う時間は素晴らしい時間です」
フリーでは驚異的な内容を披露
なか1日あけて迎えるフリー。イグナトワは大技である4回転ルッツを、演技冒頭で軽やかに成功。さらにすべてのジャンプを降りると、1つ1つの技を丁寧にこなした。全盛期に比べればスピードは戻っていないものの、驚異的な内容だった。



