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声が震え、涙が頬を…「すごく怖くて」女子バレー佐藤淑乃24歳が苦しんだ“レギュラー2年目の壁”の正体「今年はたくさん勉強になった」
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/09/02 11:00
対戦相手の徹底マークもあり、プレーに迷いが生まれていた佐藤淑乃(24歳)
試行錯誤を続けながら迎えたアジア選手権・準決勝タイ戦。序盤はスパイクで得点を重ねたが、マッチアップするタイのオポジット、ピンピチャヤ・コクラムにブロックを利用されスパイクを決められると、ネットをつかんで苛立ちをあらわにした。次第にミスが増え、第2セット中盤、鴫原ひなたに交代となった。
試合後、佐藤は感情を押し殺し、淡々と振り返った。
「オフェンス部分は自分の中ではいいスタートを切れたんですけど、16番の選手(ピンピチャヤ)に、自分のブロックを使われて決められることが多かったので、そこですごくストレスがかかってしまって、メンタル的に不安定になり始めたことが自分の中でよくなかった。(交代後は)コートの外からも、何が効くかとか、常に考えながらやっていたんですけど、やっぱりコートに入れなかったところが不甲斐ないです」
「ずっと怖さがあった」
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イランとの3位決定戦では再び先発出場し、10得点を挙げたが、本来の佐藤の姿にはまだ遠い。
その最終戦のあと、今季の代表で抱えてきた苦悩を吐露した。
「このシーズンは本当に、いろんな悔しい思いを、個人としてたくさんしたなーと。去年はすごく、自分のやりたいようにやれていたんですけど、今年は本当にうまくいかない時間が長くて。チームの負けが続くと、すごくその責任を感じました。
特にオフェンスは、どういうふうにして自分が去年決まっていて、どういう強みでやっていたかというのを、見失いかけたというか。まだ100%ではないんですけど、まったく決まらなかったところから、徐々に、決まる本数は増えてきて。でもまだ、完全な自信にはなりきってないなって……」
声が震え、涙が頬を伝った。
「なんか、決まらなくて、試合が終わって、また次の試合が来て。その繰り返しの中でだんだん、『今日も決まんないのかなー』みたいな。すごく怖くて。今シーズンは、ずっとそういう怖さみたいなものが、すごくありました」
タイの“楽しむ”とは対照的な“怖さ”が、佐藤だけでなく、多かれ少なかれ日本の選手にはあったのではないか。
それでも佐藤はもがくことをやめない。佐藤は9月16日からのアジア大会にも参加するが、頭にあるのはその先だ。


