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石川真佑が初めて“救い”を求めた「つー、琴奈さん、紗理那さん、テンさん…ここにいない人たちにも連絡した」女子バレー“笑顔なき銅メダル”の真相
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/08/31 17:04
ロス五輪の出場権を逃したアジア選手権。キャプテンの石川真佑(25歳)はテレビ中継の前でこそ気丈に振る舞ったが、涙をこらえきれなかった
歓喜するタイの選手とは対照的に、日本の選手たちは涙を流してコートに立ち尽くす。「自分たちの弱さが出た」と涙する関の横で、石川が口にしたのはまた別の悔しさだった。
「ここまでくる中で、本当にいろんな人に助けられてきた。それなのに、今年、ずっと目標にしてきた大会で、臨んだ結果に届かなかったことが一番悔しいです」
涙の銅メダルが意味するもの
ロサンゼルス五輪の出場権は来年の世界選手権に持ち越しとなった。2年後の本大会を見据えれば、このアジア選手権で優勝し、最短で出場権を獲得することが最善の結果だった。
タイ戦の後は「(3位決定戦に向けて)切り替えて最終戦に臨みたい」と言った石川だったが、「正直、切り替えは難しかったし、やってられるかという思いもあった」とストレートな言葉と苦笑いを浮かべる。銅メダルを獲得した直後のコートで涙をこらえきれなかった姿を見れば、これまで味わったことのない悔しさと難しさを抱えながらの戦いだったことが十分に伝わってきた。
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だが、その経験が石川にまた別の覚悟を芽生えさせたのも事実だ。
「このコートに立った時、今日がオリンピックの切符をつかむための1日目だと思えた。だからこの結果をプラスに捉えるか、マイナスに捉えるかは自分たち次第なので。この負けがあったからこそ強くなれたと思えるように、この経験で得たものを無駄にしないように、これから過ごしていきたいです」
これまで以上に長く、険しい道のりが待っている。下を向いている時間はない。

