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石川真佑が初めて“救い”を求めた「つー、琴奈さん、紗理那さん、テンさん…ここにいない人たちにも連絡した」女子バレー“笑顔なき銅メダル”の真相
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田中夕子Yuko Tanaka
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/08/31 17:04
ロス五輪の出場権を逃したアジア選手権。キャプテンの石川真佑(25歳)はテレビ中継の前でこそ気丈に振る舞ったが、涙をこらえきれなかった
共に戦ってきた仲間に救われたという石川と同様に、関は石川の言葉で救われ、「吹っ切ることができた」と打ち明ける。
「何度も話してきたんですけど、自分から『どうする?』と言うのではなく、真佑からもう一度『ネットから近くならず、打点だけくれればあとは私が合わせます』とシンプルにこれをお願い、と言われたことですごく楽になれた。いいトスをあげなきゃいけない、と思いすぎていたから、上がらないと全部ダメだと落ち込んでいたんですけど、どんなトスでも勝てたらいい。自分がコートに入っている時は、自分にできることをするだけだ、って開き直ることができました」
それぞれの頭の中がクリアになって挑んだ準々決勝・台湾戦では、石川が14得点を挙げ、ストレート勝ち。ここからはきっとコンビの精度も上がり、日本の調子も上がっていくだけだ――。
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そう、信じていた。
笑顔のタイに圧倒された日本
勝つことはもちろん、これまでの成果を示すべく精度にもこだわった日本に対し、準決勝で対戦したタイは、速さだけでなく高さも重視して戦術を遂行。すべての面で日本を圧倒し、何よりコートの中では笑顔でバレーボールを楽しんでいた。
会場の声援もタイを後押しする中、最後まで気概を込めたプレーを見せたのが石川だった。どんなトスも「持って来い」とばかりに前衛、後衛からのスパイクを決め、サーブで崩した。取り返した第3セットは第1、第2セットでは止められなかったタイの攻撃をブロックし、得点を挙げるたびに吼えた。
「ここまで試合を重ねてきてもやり切れなかったことがすごく多くて、自分らしさって何だろうと一度振り返った時、やっぱり自分はプレーで引っ張っていくこと。それが欠けていたと思ったので、この試合にすべてかける。それぐらいの気持ちでした」
だが、日本がリードした第4セットは中盤に逆転を許し、そのままタイに奪われた。再び引き戻す力は今の日本代表にはなかった。

