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「キッズ時代は目立たなかった」吏南19歳の『5★STAR』史上最年少優勝を生んだ“強烈な反骨心”…「スターダムは上谷(沙弥)だけじゃない」語った真意 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2026/08/28 17:00

「キッズ時代は目立たなかった」吏南19歳の『5★STAR』史上最年少優勝を生んだ“強烈な反骨心”…「スターダムは上谷(沙弥)だけじゃない」語った真意<Number Web> photograph by Essei Hara

史上最年少の19歳8カ月で『5★STAR GP』優勝を果たした吏南。「スターダムは上谷沙弥だけじゃない」と自信を見せた

木村花の技を引き継いで…19歳8カ月で最年少優勝

 吏南はキッズ時代の悔しさや戸惑いを一夜明け会見でも語っている。当時の話は以前にも聞いたことがあった。吏南は「思い出したくもない」ともいうが、そのことがあったからプロレスラーとして生きていくバネになったのも事実だ。

「お前ら、見たか、って今になって言いたいな。私は反骨心だけでここまで来たと思っている。悔しさを誰よりも感じる性格だから」

 2019年4月、ユニット再編成の「ドラフト会議」なるものが行われた。吏南の名前はなかなか呼ばれなかった。7巡目が終わって、まだ中学1年生の吏南は動揺して涙があふれてきた。

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「名前呼ばれずに終わっちゃったら、どうしよう」

 そんな時、当時は多国籍軍のリーダーだった木村花が「そこで泣いてるやつ、こっちに来ていいよ」と声をかけてくれた。こうして吏南は後のTCS(TOKYO CYBER SQUAD)に入ることができた。

「1回、花のコスチューム着てみない?」と言われ、それを着てリングに立った。吏南は「ミニ花」と呼ばれた。

「一緒に卍やろう」と花に言われて何回も何回も練習して、吏南は卍固めを使い始めた。花は技に“花の名前”を付けた。グラウンドの卍固めをハイドレンジア(アジサイ)と呼んだ。ミサイルキックからのパッケージパイルドライバーは二つ合わせてタイガーリリー(オニユリ)。花がフィニッシュとして使用していたものだ。花は2020年5月に他界した。

 それらを大事に、吏南は花から引き継いだ。

 吏南は花を慕い、継承した技は確かにある。だが花のコピーではない。吏南は吏南だ。

「今、スターダムでトップだと勘違いして、あぐらかいている奴ら、これが現実で、19歳の私が優勝したんだよ。これからもどんどん面白いもん見せてやるから、楽しみにしとけ」

 2023年大会覇者の鈴季の記録21歳を抜いて、19歳8カ月での最年少優勝。

 一夜明けの会見で、吏南は自身の写真が大きく掲載された東京スポーツ紙面を見て「うれしい」と正直に喜んだ。

「前のことのように感じる。体もボロボロ、足もボロボロで痛いですけど、今は一番幸せかな。去年のシンデレラ(トーナメント)も今年のシンデレラも準優勝で、去年の5★STARもベスト4止まり。なかなか結果が出せず、悔しかった。今年のシンデレラの決勝で負けた時は落ち込んだというか、自分の中で来るものがありました。頂点を取れない理由がその時はわからなかったんですが、腐らずやってきてよかった」

【次ページ】 「スターダムは上谷だけじゃない」の真意

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