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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「マイナーで防御率15.63でもなぜ昇格?」エンゼルス菊池雄星がメジャー復帰へ「場所が場所だけに…本当に治るのかな」左肩炎症リハビリの舞台裏
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byGetty Images
posted2026/08/23 17:00
リハビリ登板を重ねてきた菊池
結果は想定を上回った。最速97マイル。球速は投球を重ねても落ちず、最後のイニングで最高値を記録した。左肩に痛みも出なかった。
「50球投げて、本当にきょうやりたいことは全てできたかなと思います」
「6失点」の意外な理由は…
3イニング目に喫した6失点には、マイナー戦ならではの理由がある。1Aでは、ピッチコムが使用されていない。そのため、菊池が捕手に向かってマウンドから左手で右肩や右肘に触れて投げたい球種を伝達した。しかし、3回を迎え相手ベンチには解読されてしまった。打たれた原因について「完全にそうですね」と“サインバレ”に苦笑した。
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「(球種が)分かっていても打たれないボールを投げようと思っていたんですけど、まあそうはいかなかったですね(笑)」
菊池にとって、今回の離脱はプロ17年目で初めての長さだった。4月29日のホワイトソックス戦を最後に実戦から離れ、約3カ月間、マウンドに立てなかった。毎年の最大目標として掲げてきた役割が、先発ローテーションを1年間守ること。その目標を果たせなかった悔しさに加え、左肩が本当に治るのかという不安も重なった。
「場所が場所だったので本当に……不安でした。プロ17年目ですけど3カ月間、試合に投げないのはたぶん初めて。いろいろ悔しい気持ちがありました。1年間ローテーションを守るということは、唯一と言っていいほどの目標としてやってるのに、そこが守れなかった。本当に治るのかなっていう思いと……いろんな気持ちで……」
医師から告げられたある言葉
医師からは「一歩間違えれば危なかった」と伝えられた。まさか投手生命の危機に直面するとは思わなかった。リハビリ期間には状態の浮き沈みもあった。朝、目を覚ますと最初に左肩へ手を当てた。「きょうはどうだろう」。そんな確認を繰り返す生活が続いた。


