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サッカーの根付く国が持つ味わい。ショーよりもW杯に必要なものは。

posted2026/08/19 09:00

 
サッカーの根付く国が持つ味わい。ショーよりもW杯に必要なものは。<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

text by

豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

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photograph by

Kiichi Matsumoto

 約6週間にわたりW杯が開催された北中米を歩いた。肌で感じたのはメキシコに根付くサッカー文化だ。

 大会前に配信が開始された映画「メヒコ1986」でも、コロンビアの1986年大会開催国辞退の後に手を挙げたメキシコの風景が描かれていたが、成功と失敗を含めサッカーに対する熱量は現代においてもこの国ならではのものだった。

 作品内でも度々出てくるアステカ・スタジアムでメキシコがイングランドに敗れた夜(大会屈指の好ゲームだった)のこと。チャプルテペク通りのタコス屋『ピコシートス』前で、深緑のユニフォームを着た男の背中が寂しかった。話しかけると落ち込んだ様子もなく、延々と試合内容について語り続けた。

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