- #1
- #2
甲子園の風BACK NUMBER
センバツ王者・大阪桐蔭を破った大阪立命館ってどんなチーム?“大金星”の次戦で敗戦も…涙の主将は「桐蔭にも勝てることを下級生に背中で示せた」
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph byFumi Sawai
posted2026/07/24 06:01
大阪府大会の4回戦で大阪桐蔭を破った大阪立命館は、続く5回戦で箕面学園に惜敗。大金星のあとだからこその難しさがあったという
寮はなく「練習時間は1日2~3時間」の環境
「長方形のグラウンドを四分割して、高校サッカー部、中学サッカー部、高校野球部、中学野球部、という感じで分けて練習しています。練習は最低限のことしかできません。基本的にグラウンド全面を使ったバッティング練習はできなくて、ネットをうまく立てて7~8m幅のバッティングゲージを作って、打撃練習をしています」(楠本監督)
大会前に近くの球場を借りることもあるが、それは1年で数えるほど。練習時間は放課後の2~3時間に限られていて、夜の8時には完全下校をしなければならない。寮はなく全員が自宅通学生。ほとんどの選手が大阪府内、もしくは近隣県の出身だ。
決して恵まれた環境ではなくても、中学時代に実績がなくてもセンバツ王者を接戦で下した。「僕は何もしていない。選手たちがよくやってくれました」と楠本監督は大阪桐蔭戦後に口にしていたが、勝因はどこにあったのか。
ADVERTISEMENT
「周りのほとんどの方は大阪桐蔭が勝つと思っていたはずです。自分たちも心の中では”負けて当然“と思っていました。でも、試合になると当たって砕けろという感じで、思い切りぶつかっていけたと思います。だから自分たちの足元を見ることができたと思うんです」
一方で、そういう心構えを大一番が終わった次の試合も持続するのが難しいのは想像に難くない。
「周りの反応とか、そういう目があっても、うまく試合に持って行けなかったところが、まだまだ自分たちの力のないところ。箕面学園戦は、守備も含めて向こうの集中力もすごかったので、その辺りの差でしょうね」

