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男子バレー11連勝のウラに“勝利の女神”が?「ティリさんに責められてると思ったら、冗談だった」フランス人監督の感情まで代弁する新通訳の“スゴイ経歴”
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田中夕子Yuko Tanaka
photograph byVolleyball World
posted2026/07/18 11:03
ロラン・ティリ監督の意図を選手たちに伝える郷倉マリーン通訳(中央左)
日本人の父とフランス人の母をもつマリーンさんは、東京のフランス人学校で日本語を“外国語”として学んだ。2018年から日本フェンシング協会の通訳を務めた。
2008年北京五輪で太田雄貴が日本フェンシング界に初のメダルをもたらし、2012年ロンドン五輪でも男子フルーレ団体が銀メダルを獲得するなど、強化が実っていたフェンシングは、2017年に女子フルーレのフランク・ボアダンを、2021年には東京五輪で選手として金メダルを獲得したばかりだった男子フルーレのエルワン・ル・ペシューという2人のフランス人をコーチに招聘。世界を極めた指導者の言葉を、つぶさに選手たちに伝えるために欠かせない存在だったのが、マリーンさんだった。
パリ五輪では2つの金メダルを含めた5個のメダル獲得という大躍進を果たした日本フェンシングの功労者と言っていい。
浮き彫りになっていた「言語」の課題
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話をバレーボールに戻すと、パリ五輪で指揮を執ったフィリップ・ブランがコーチに就任した2017年以降、男子日本代表の練習時は、英語で指示が飛ぶのが日常の光景になった。フランス人ながら英語が堪能だったブラン前監督だけでなく、コーチ陣を含めたスタッフ陣も流暢な英語でコミュニケーションを図っていた。さらにSVリーグで外国籍監督が増えたこともあり選手の語学力が向上し、今ではほとんどの選手が指揮官の指示を理解しているように見えた。
学生時代からイタリアで11シーズンを過ごす主将・石川祐希に至っては、「ティリさんとは基本的にイタリア語で会話をしてきたので、僕自身はコミュニケーションの面で困ることはなかった」と言うように、不自由を感じない選手もいたのは確かだ。
だが、“世界一”を目指す上で、ティリ監督就任1季目から真の意味でコミュニケーションが図られているか、と言えば疑問符がついたのも事実だった。露呈したのは、昨秋の世界選手権で喫した敗北だ。


