サッカーW杯特報BACK NUMBER
「負けてるのに…」元日本代表監督アギーレが“モメた”メキシコとイングランドを仲裁…“地上波で放送なし”死闘を撮った「トゥヘルはケインにスゴい剣幕で」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/07/11 18:02
かつて日本代表を率いたハビエル・アギーレ。67歳で迎えた北中米W杯、母国メキシコを情熱的に率いた
「本当にそう感じました。その中でもケインのキャプテンシーがとにかく際立っていて。メキシコがファウルをもらった際にボールを抱え込んでプレーを止めようとすると、無理やりボールを奪い返して審判に猛抗議していました」
――写真を見ると……まるでラグビーのジャッカルのような形で相手から奪ってますね。
「ですよね。あと、ケインの声も相当嗄れていましたね。テレビ中継を見たら本人も笑っていましたが、それほど全力で吠えていたんです」
ヘンダーソン負傷、そのとき誰が守ったか
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――そういえば試合終了後、イングランドの勝利後おなじみとなったoasisの「Wonderwall」大合唱を横目にジョーダン・ヘンダーソンが負傷していましたね……。
「あの瞬間、私はすぐそばにいました。ケインを追いかけながら撮影していたので負傷の瞬間そのものは横目で確認する形だったのですが、看板を越えた後にヘンダーソンが突然いなくなったと気づいて、ケインが大声で誰かを呼んでいるのを見て状況を悟りました。
それに気づいたケインが、すぐにヘンダーソンの壁になったんです。近くにいたカメラマンや中継のカメラに向かって『撮るな、どけ!』と体で制止して、周囲を遮断した。ケインのキャプテンとしての本能が、一番現れたなと思いました」
国歌斉唱に遅れて…アギーレの入場
――この試合は選手とともに、この試合では両チームの監督にも注目が集まりました。イングランドは香川真司らを指導したトゥヘル監督、そしてメキシコはかつて日本代表を指揮したアギーレ監督でした。
「そういえば試合前の国歌斉唱のタイミングで面白いことがありました。選手とスタッフが並んでいる中、アギーレ監督だけがなかなか来なかったんです。控室があるバックスタンド側の動線とは全く別のルートで、カメラマン席の後ろを通って、メキシコのサポーターが陣取るゴール裏の前をゆっくりと歩いてきた。しかも現れたのがイングランドの国歌斉唱の最中で、慌てた様子で小走りしてきたんです」
――どんな表情でした?
「スタジアムの雰囲気を全身で感じながら歩いてきた、という感じです。スタンドを見渡しながら、誇りを持って挑むぞという気持ちとともに、ちょっと気まずそうな感じが入り混じっていましたけどね(笑)。でも、それがすごくアギーレらしくて、自分の今の感情を全部正直に出していました」
――日本代表監督を務めたのは短期間だったので、日本のサッカーファンには少し馴染みのない姿かもしれません。


