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<異色対談>「遠藤保仁×岩田剛典」元日本代表と人気アーティストが語るW杯の注目ポイント… 遠藤が明かした意外な事実「実は妻が岩田さんのファンなんです」
text by

石井宏美Hiromi Ishii
photograph byAsami Enomoto
posted2026/07/09 17:00
アーティストの岩田剛典(左)とサッカー元日本代表の遠藤保仁(右)。異色の対談が実現した
遠藤 僕らは90分の試合の中で、実際にボールを持っている時間は2、3分しかありません。だからこそ、その限られた時間で何を発揮できるかがすごく重要で、ボールを持っている選手こそ“王様”だと僕は思っているんです。周りの10人は、その王様が最大限に力を出せるように働き続ける。サッカーはその連続。ボールを持っているときは、自分が描いている「絵」を思い切り出せばいい。僕の場合は、2つ先、3つ先を見てパスを出すイメージだし、別の選手なら「ここをドリブルで突破すれば違う景色が開ける」という発想になる。そうやって選手個々が違う「絵」を持ちながらも、チームとしては一つの大きな方向性を共有してまとまっていく必要があるんです。ただ、その大きな絵さえ共有できていれば、過程は各自が自由にやればいいとも思っています。個人では自分の好きなようにやればいいし、グループのときはそれぞれの特徴を生かして、前に出るべき人が前に出ればいい。僕はドリブルが得意ではないので、ドリブルの場面でも無理に仕掛けません。周りの状況を見ながら、自分がどう動けばチームにとって最善かを考えてプレーする。それが最終的にゴールに結びつけばという考えですね。
岩田 スポーツの世界も僕たちの世界もグループのなかでの個の在り方は似ているんですね。今のお話は共感できる部分が多かったです。
“ブレない部分”と“変わらなければいけない部分”
――お二人は移り変わりが速い世界で活躍されています。そのなかで変わらない核として持っているもの、逆に変わらなければならないと考えているのはどういったところでしょうか。
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遠藤 どんな状況でもまずは“楽しむ”というところだけは絶対にブレていないと思っています。もちろん、3-0や4-0で勝つ試合もあれば、負ける試合もある。負けて楽しいわけではないけれど、その中でも相手との駆け引きを楽しむ姿勢は常に持ち続けてきました。そしてもう一つ、自分の武器を捨ててまでプレーしないということも変わらない部分です。キャリアの中には全く合わない監督もいました。でも、監督に寄せることは大事であっても、寄せすぎて自分の武器が失われる方が僕は嫌だった。だからこそ、自分の武器を最大限に出すことを常に意識してきたように思います。
岩田 ブレない部分と、変わらなければいけない部分、その両方をどう保つかは日々考えていることですね。僕たちの活動はファンの方の存在があってこそですが、ときには、自分が本来届けたい表現とは違うものを大衆に届けなければならない場面もあります。そういう状況が続くと、自分がこの世界に憧れを抱いた原点やルーツが、少しずつ削られていくような感覚になることがあるんです。だからこそ、どれだけ長く続けていても、自分の出発点をおろそかにしないことが大事だと思っています。僕の場合はダンスがすべての始まりでした。理由なんてなくて「ただ好き」だった。それだけで動き出した世界なんです。そこを見失ってしまうと、「自分は何のために頑張っているんだろう」とわからなくなってしまう。お金のためでも、ファンのためだけでもなく、自分の中にどれだけ芯と情熱を持って向き合えているか。それを常に自分に問い続けています。それがないと、きっとモチベーションを保てなくなってしまう気がして。
「実は妻が岩田さんのファンなんですよ」(遠藤)
――せっかくの機会ですのでお互いに何か聞いてみたいことはありませんか。

