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野球善哉BACK NUMBER
「ピッチクロックはやった方がいい」源田壮亮がWBCを振り返る “貴重証言”「その上で、球速が10km速い中で頭を使う野球をできるか」
text by

氏原英明Hideaki Ujihara
photograph byNumberWeb
posted2026/04/09 11:26
ピッチクロック/コムの導入、高速化する投手、ショートの世界基準…源田が貴重な証言をしてくれた
日本の二遊間は守備の専門職になりやすい
「今回は相手のショートがどんなタイプかという見方をしていなかったので、わからないですけど、日本で言えば、紅林(弘太郎/オリックス)とか、(野村)勇(福岡ソフトバンク)みたいな(右打ちの強打者タイプの)選手ってことですよね。彼らも代表クラスですけど、そこは起用の仕方に違いがあるんじゃないですか。
例えば、ドジャースのベッツ選手が外野からショートにコンバートされていましたよね。ああいうのを見ていると、ベッツの守備は上手いですけど、守備をベースにした選手起用は考えないのかなと思います。オーダーを考える時に色々なポジションをはめ込んでいって、ショートが決まる。日本の場合、ショートや二遊間は守備ができる専門職というか、そうなっているのはありますよね」
幼少の頃から勝つことを第一目的として戦う日本の野球は二遊間に大型選手を据えることが少なく、守りを重視する。ベッツの守備が悪いというわけではないが、チーム構成を考えるときに、守備ベースというよりも「個人の能力」をベースで考える海外の強豪国とは、そこは明らかな違いかもしれない。
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しかも日本の場合、それを学童年代から選択してしまっている傾向が強い。大きくて体が強い選手は早くから戦力になるため、投手や捕手を務めることが多く、体の発達がまだ追いついていないが、その分器用にプレーできるタイプは、二遊間を守りがちになる。それがフル代表になると大きな差となって現れてくる。
「でも、前回のWBCは日本がそれで勝っています。今回は負けました。どっちもいいよね、ってことだとは思います。日本だとやっぱり二遊間は専門職になりがちだから、そういうふうになるんじゃないかな」
大型二遊間の育成も考えるべきなのか
源田の言うことにも一理あるだろう。日本がWBCで3度優勝しているのは事実だ。しかし、メジャーの野球を見ていると、内野手のスケールの大きさは変わりそうにもないし、日本人の二遊間がメジャーでなかなか評価されない中で、隣国の韓国はキム・ハソンのような大型遊撃手を生み出していることも見過ごしてはいけないだろう。世界に肩を並べるなら、そうした育成も考える時期に来ているのかもしれない。

