2025年M-1・連続インタビューBACK NUMBER
「いつ芸人やめるんだ?」両親に言われ続けた30代…M-1準優勝ドンデコルテ渡辺銀次(40歳独身)が振り返る“どん底時代”「今年もM-1は出たい」
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中村計Kei Nakamura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2026/01/25 11:12
結成6年、初のM-1決勝で準優勝したドンデコルテ。小橋共作(ツッコミ担当、36歳、写真左)と渡辺銀次(ボケ、ネタ作り担当、40歳)
渡辺 M-1は出たいですね。ネタを上がるのはいいんですけど、ネタから逃げた先輩もいっぱい見てきたので。
小橋 僕もそれは思いますね。ネタを書いてないくせに言うのもなんですけど。そういうコンビって、おもしろくなくなってくるんですよ。
渡辺 優勝できなかった以上、まあ、出なきゃいけないでしょうね。戦わなきゃいけない。まずは今年、獲らなきゃいけないと思ってます。
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――ミキも2017年、結成6年で初めて決勝に進み、以降、ずっと出続けているんですよね。
渡辺 あれがカッコいいんです。ああいう芸人になりたいんです。
――決勝で2位となり、仕事量の変化はどうですか?
渡辺 こうです(右手で宙に直角を描く)。L字。
小橋 決勝から1日も休んでないよね。
「芸人いつやめるんだ」親に言われ続けた30代
――渡辺さんは山口県トップレベルの名門校である徳山高校を出て、東京都立大を経て芸人になったわけですよね。両親からしたら、別の道もあったのではと思うこともあったと想像します。今回、40歳の節目でようやくいい報告ができたわけですよね。やはりすぐに電話したのですか?
渡辺 してないです。
――えっ……。してないんですか?
渡辺 LINEでやりとりはしましたけど、電話とかはしてません。お笑いやってるところ、正直、親とかには見られたくないんです。
小橋 僕もすっげえ恥ずかしいです。芸人になるときも言われましたもん。あんた、おもしろいことなんてぜんぜん言わないじゃない、って。そりゃそうでしょ。
渡辺 あなたの前ではね、っていう。
――芸人をやるということに関してご両親は?
渡辺 最初はいろいろ言われましたし、何年か経ってからはずっと、いつやめるんだという話で。でも、「いや、ちょっと待ってくれ。これがあるから」と出せるカードが1枚もない状態だったので、親が眠くなるまでうなだれるという作戦でなんとかしてました。
――定期的に実家には帰っていたんですか。
渡辺 だから足は遠のきますよね、やっぱり。当時は帰りたくなかったですね。
――でも今頃、地元でいろんな人に祝福されて、ご両親は息子のことを誇らしく思っているはずですよ。
小橋 どうなんだろうね。
渡辺 親なんて、そもそもおもしろいことをやったら怒る存在なわけですから。今でも肩身の狭い思いをさせてるかもしれません。


