《日本シリーズ戦力比較》サトテルでも村上頌樹でもなく…阪神最大の強みは「0.00」、モイネロが第3戦濃厚ソフトバンクはどうする？ 

・ソフトバンク
1（中）周東佑京6試14打2安0本0点1盗 率.143 OPS.393*
2（遊）川瀬晃3試6打2安0本1点0盗 率.333 OPS.833*
3（右）柳町達6試24打10安0本1点0盗 率.417 OPS.982*
4（左）柳田悠岐6試23打7安1本3点0盗 率.304 OPS.811*
5（一）栗原陵矢6試23打4安0本0点0盗 率.174 OPS.469*
6（指）山川穂高6試18打4安1本2点0盗 率.222 OPS.753
7（三）野村勇6試21打4安2本2点0盗 率.190 OPS.666
8（捕）海野隆司5試12打2安0本0点0盗 率.167 OPS.398
9（二）牧原大成5試17打2安0本0点0盗 率.118 OPS.285*
（遊）今宮健太3試12打2安0本0点0盗 率.167 OPS.410
（一）中村晃3試9打1安0本1点0盗 率.111 OPS.533*
（指）正木智也3試9打1安0本0点0盗 率.111 OPS.222

　ソフトバンクは負けが込む中で打線を入れ替えたが、首位打者の牧原が最終戦で2安打、川瀬が決勝打と柳町、柳田、山川の中軸の前後に当たりが出たのは大きい。ただチームの精神的支柱、中村晃が負傷欠場したのが痛いか。

投手陣：阪神最大の強みは「0.00」

【投手陣】*は左投手
〈阪神〉
・先発
村上頌樹1試0勝0敗0S0H 5回 率0.00
才木浩人1試0勝0敗0S0H 5回 率5.40
髙橋遥人1試1勝0敗0S0H 7.2回 率0.00*
救援
石井大智3試0勝0敗0S3H 2.2回 率0.00
岩貞祐太1試0勝0敗0S0H 0.1回 率0.00*
岩崎優2試0勝0敗1S0H 2回 率0.00*
及川雅貴2試2勝0敗0S0H 2.2回 率0.00*
畠世周1試0勝0敗0S0H 1回 率0.00
湯浅京己1試0勝0敗0S0H 1.2回 率0.00

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　阪神は第2戦で先発・才木が3失点した以外失点なし。救援陣の防御率は0.00という完璧さ。「ミスターゼロ」石井が3試合すべてでホールド、そして及川が救援で2勝と絶対的な救援陣で勝っている印象だ。

石井ら阪神のリリーフ陣は相変わらずの安定感を誇っている　©Hideki Sugiyama

〈ソフトバンク〉
・先発
モイネロ2試1勝0敗0S0H 14回 率0.64*
有原航平1試0勝0敗0S0H 6回 率0.00
上沢直之1試0勝1敗0S0H 6.2回 率6.75
大関友久1試0勝1敗0S0H 2.1回 率15.43*
大津亮介1試0勝1敗0S0H 3.2回 率7.36
・救援
杉山一樹3試0勝0敗2S1H 3回 率0.00
松本裕樹3試1勝0敗0S1H 3回 率3.00
伊藤優輔2試0勝0敗0S0H 2回 率4.50
大江竜聖2試0勝0敗0S0H 2回 率0.00*
木村光2試0勝0敗0S0H 1.2回 率0.00
ヘルナンデス2試0勝0敗0S1H 1.2回 率16.20*

　CS最終戦、モイネロが中4日で先発して7回自責点1、救世主になった。しかし試合間隔を考えると、日本シリーズ初戦は予告先発で発表された有原、第2戦は上沢、第3戦でモイネロか。それ以降の先発はやや苦しい。救援陣は抑えの杉山と松本裕は積極的に使えそうだが、そのあとが微妙か。

ソフトバンクは継投次第か

　阪神は勝ちぬけてから中7日試合がないことになる。これに対して激戦を経て出場するソフトバンクは中4日、実戦感覚ではホークスがやや有利か？　ただし昨年の日本シリーズやCSファイナルで首をかしげたくなる継投があるなど、先発が降りた後の2番手投手の起用に難がある印象だ。

　シーズン最後の大一番、個性の違う両チームの激闘を期待したい。〈下の【関連記事】両球団史に続く〉