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打点王・鈴木誠也オールスター落選のナゼ「大谷翔平以外も実力者だらけ」ナDH、「PCAとタッカーは選出」カブス同僚外野陣の割りを食った
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byDaniel Bartel/Getty Images
posted2025/07/11 06:02

鈴木誠也はオールスター落選となったものの、打点王だけでなく本塁打王争いにも割って入り始めた
メジャー復帰即3安打…吉田正尚は真価を発揮できるか
2人の打者についても注目してみよう。
〈ラーズ・ヌートバー/カージナルス〉
84試319打72安12本37点4盗47球80振 率.226 OPS.711
7月2日パイレーツ戦3打1安0本0点0盗 0球0振
7月4日カブス戦4打1安0本1点0盗 0球1振
7月5日カブス戦4打1安0本0点0盗 0球0振
7月6日カブス戦4打0安0本0点0盗 0球2振
7月8日ナショナルズ戦2打1安1本1点0盗 1球0振
5試17打4安1本2点0盗 1球3振 率.235
6番を打つことが多くなったが、冴えない状態が続いていてスタメン落ちも増えた。特に持ち味のはずの四球をあまり選んでいないのが気になる。
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〈吉田正尚/レッドソックス〉
1試4打3安0本1点0盗 0球0振 率.750 OPS1.750
7月9日ロッキーズ戦4打3安0本1点0盗 0球0振
開幕からIL入りしていた吉田は、7月9日のロッキーズ戦に6番DHで先発出場。2回の第1打席で中前打、4回には右前にタイムリー、6回は二ゴロ、8回には右二塁打と、素晴らしい滑り出しを見せた。ラファエル・デバースが移籍してDHでの出場が可能になる中、吉田は真価を発揮するときが来た。
球宴選出も山本由伸が早々の降板劇
真夏を迎えて、日本人投手は揃って試練の時を迎えている印象がある。
〈山本由伸/ドジャース〉
18試8勝7敗0S97.1回70安10本34球109振 責30率2.77
7月7日ブルワーズ戦0.2回4安1本2球0振 責3(41-25)●
7月1日のホワイトソックス戦は7回自責点1の好投だったが、7日は立ち上がり4被安打5失点自責点3で早々に降板。疲労を考えての配慮と思われるが、次回登板が気になる。オールスターに選ばれたが、ロバーツ監督は「登板しない」と明言した。
〈佐々木朗希/ドジャース〉
8試1勝1敗0S 34.1回29安6本22球24振 責18率4.72
右肩のインピンジメント症候群を発症し5月9日のダイヤモンドバックス戦後にIL(負傷者リスト)入り。ロバーツ監督はマイナーで経験を積ませるとも言うが、日によって発言が変化している。
〈菅野智之/オリオールズ〉
17試6勝5敗0S93.1回103安19本19球57振 責46率4.44
7月2日レンジャース戦4.2回10安2本1球5振 責6(79-51)●
6月末まで3点台をキープしていた防御率が急落。配球を覚えられたか、被安打が増えている。オリオールズはア・リーグ東地区最下位。7月末までに移籍の可能性もあるが……。
〈千賀滉大/メッツ〉
13試7勝3敗0S73.2回51安4本31球70振 責12率1.47
6月12日のナショナルズ戦の6回、一塁のベースカバーに入り右太ももを痛めIL(負傷者リスト)入りしたが、負傷から1カ月後の7月11日のロイヤルズ戦での復帰が決まった。