夫は広島カープ3連覇の名将、長女は声優に…元アイドル・緒方かな子52歳の“子育て3人時代”「家族会議を開いて…」“言葉が少ない”緒方孝市を心配 

緒方　選手時代の主人は、昼前に起きてご飯を食べて球場へ。試合後に身体のメンテナンスをして帰宅するのが深夜0時過ぎですね。そのあと家で映像を見たり素振りしたりしながら、だいたい2時に就寝していました。そうした主人のリズムをベースに、子どもの朝練があるときは6時前に起きて、弁当を作ってました。それで帰ってくるまでの間に家事を済ませます。

　子どもが赤ちゃんの頃はいちばん大変でしたね。夜泣きで主人を起こさないように、寝室から離れた部屋でバランスボールに座ってあやしていました。なにより「主人の活躍にカープと広島市民の運命がかかっている」という言葉があったので（第2回参照）。それにあの超多忙だったタレント生活を経験しているので乗り越えられたというのはあります。大変でしたけど、子育てを苦しいと思ったことはありません。

「子育ては99%、いや100%、わたしです！」 ©Hideki Sugiyama

――緒方孝市さんが選手としてプレーしていたのは、お子さまが小さかったときですね。

ADVERTISEMENT

緒方　成績が下降気味になると、明らかに主人の雰囲気が暗いんです。毎日成績をチェックしていると、だんだん落ち込む時期がわかってくるようになりました。そんなときこそ、子どもの出番です。「今パパのところに話しかけに行くといいよ！」「明日図工で絵を描くの？　ならパパを描くのはどう？」みたいな（笑）。なんとか主人を元気づけようといろいろ工夫してましたね。

長女は声優に…「主人にそっくり」

――広島の小学校となると、お子さまは「あの緒方の娘だ、息子だ」と注目されそうな気がします。

緒方　えーと、あります（笑）。ただ長女がとにかく真面目で頼りになりました。下の子2人はわたしに似てのんびり型なのですが、長女は主人にそっくりでストイック型。生徒会にも入っていたしっかり者の長女が守ってくれてたというか。彼女のおかげで、下の子たちが嫌がらせされることもなかったようです。

――その長女・佑奈さんは慶応大に進学して、現在は声優として活躍されてるんですよね。

【次ページ】　夫の監督時代…「家族会議を開いた」