核心にシュートを!BACK NUMBER
「テトリス、DLしたよ!」“海を越えた愛”は大谷翔平夫婦だけでなくサッカー日本代表も「ピアノを…」DF町田浩樹と妻に聞く“結婚までの交際”
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byNumberWeb
posted2024/11/24 11:02
今年6月、結婚を発表した町田浩樹。本人と妻に愛を育んだ超遠距離恋愛と、現在の2拠点生活を聞いた
「そういうのをきっかけにして、テレビ電話などをするようになっていったんですよね」
町田は今になって、真相を明かす。
「あれは口実でもありましたけどね」
こうして、距離が縮まるきっかけができた。ただ、リハビリの終焉は、縁の切れ目となる可能性がある。次なる一手を打たないといけない。町田は彼女のインスタグラムを見て、あることに気がついた。
(この子、テトリスが好きなんだ)
何百マイル離れていたとしても、文明の利器を使えば繋がれるのが現代だ。町田はさっそく、彼女に連絡した。
「プレステ5買っちゃった。『テトリス』もダウンロードしたよ!」
そのあたりから少しずつ心を開いていったのかも
妻は振り返る。
「今って、簡単にオンラインで対戦できるじゃないですか? そこから、電話する頻度が増えたんですよね。私は家にいるのが好きなタイプというか、割とインドア派で。『町田君って、一緒に遊んでくれる人なんだな』と、そのあたりから少しずつ心を開いていったのかもしれないです」
なお、この件について町田はこう証言している。
「テトリスも脳に良いらしくて……」
時差とデジタルツールが2人をつないだ
とにかく、このときだけは、決して埋めることのできない日本とヨーロッパの時差もプラスに働いたのかもしれない。
誰だって、簡単に寝つけない夜はある。ただ、彼女が夜更かしをしているとき、日本にいる友人が同じように夜遅くまで起きているわけでもない。そんなとき、ヨーロッパに住む人は頼りになる。日本の深夜はヨーロッパの夕方にあたるからだ。夜が更ければ更けるほど、町田は連絡が取りやすい相手になっていく。もちろん、いつも日本時間の深夜に連絡をとっていたわけではないが、2人にとって時差は遠距離恋愛をする上での味方になってくれることもあった。
今年の有名人の結婚のなかで大きな話題になったのは、遠距離恋愛で楽しむ方法を見つけられたカップルだった。ロサンゼルスに住む大谷翔平と、日本にいた田中真美子さん。彼らは、電話をしながら、同じお笑い番組やNetflixの動画を見て、お互いの距離を飛び超えるようなオンラインデートをしていた。
デジタルツールを使えば、愛は時空を越える。それが令和の新常識だ。