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「見ててすごい」大谷翔平の後ろで頼れるベッツ…昔は低評価だったが“30億円自腹”ドジャースが電撃トレードで獲った背景「自分の役目をね」

posted2024/10/18 17:51

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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web

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Daniel Shirey/Getty Images

ドジャースで大谷翔平と最強の1・2番コンビを構築するムーキー・ベッツ。そのオールマイティ性と“憧れる”のも当然な才能が名門球団に加わり、輝き続ける理由は……雑誌「Sports Graphic Number」「NumberWeb」掲載記事から背景を知る。

＜名言1＞
野球選手として必要なすべてを持っている。
（デビッド・オルティス／Number1094・1095号 2024年4月18日発売）

◇解説◇
　大谷翔平を避ければ、ムーキー・ベッツに仕留められる。

　野球好きのニューヨーカーは寒さだけでなく、恐怖に震える一夜となっただろう。ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦（現地時間10月17日、日本時間18日）はドジャースが敵地で10－2とメッツに快勝。ワールドシリーズ進出まであと1勝とした。

　この試合でドジャースに流れをもたらしたのは、間違いなく大谷とベッツだった。

　1回：大谷右中本（1打点）
　3回：大谷四球→ベッツ左安
　4回：大谷四球→ベッツ左2（2打点）
　6回：大谷四球→ベッツ左本（2打点）

　大谷がまず先頭打者ホームランで試合を動かすと、3回には大谷とベッツでチャンスメイクし、エドマンとキケ・ヘルナンデスのタイムリーヒットを演出。そして4回、6回も大谷と勝負を避けてランナーありになった直後、ベッツが2打点をたたき出すクラッチ（勝負強さ）を見せつけた。

　デッドボールを浴びて約2カ月間の離脱期間がありながらも、ベッツが万能の超一流選手であることは日本の野球ファン誰もが共有したはず。

　元々は外野手ながらセカンドにコンバートされたのち、今季はラックスの守備負担を考えてショートに急きょコンバート。そこで対応しつつ開幕直後の打撃成績は3割を軽くオーバーする超人的な活躍を見せた。さらに戦線復帰後は元々のライトに戻り、軽やかな動きで好守を見せている。

　ちなみに骨折のリハビリ中には現地放送局のテレビ中継に“ゲスト出演”するなど、メディアの仕事までこなしてしまうほどだ。

　身長175センチのベッツに対しては幼少期からの体格の小ささを理由に、スカウトなどの評価が低かったという。実際、レッドソックスからのドラフト指名順位も5巡目・全体172位と決して高くない。

　それでも22歳のシーズンとなる2014年にメジャー昇格して翌年に定着。2016年に「打率.318 31本塁打113打点26盗塁」のハイレベルな成績を残し、2018年には“トリプルスリー”を達成するとともに打率.346で首位打者となりリーグMVPを獲得した。

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