「イメチェンして、女性のファンが増えました」

　9月29日に妃南と挑戦者決定戦。勝てば同王座3度目の挑戦となる。過去2回のタイトルマッチは、天咲の成長を示すバロメーターになっていた。

　初挑戦は2022年8月。デビュー5カ月の天咲は羽南に完敗を喫した。ここぞという場面での技のミスもあった。今年2月、2度目の挑戦は現王者の吏南相手に大善戦している。チャンピオンになる可能性が十分にあることを感じさせる試合だった。

　ユニットが変わり、イメージが変わり、意識が変わって、そこにベルトが加われば完璧だ。ユニットにも勢いがつく。イメチェンへの反響を感じているからこそ、結果もほしい。

「新しいユニットになってイメチェンして、女性のファンが増えました。それは自分だけじゃなくNEO GENESISにとっても団体にとっても、業界にとってもいいことだと思います。女子プロレスというジャンルが盛り上がるのは女性ファンが増えた時だって言われているので」

じつは筋肉にも大きな変化が…

　天咲に話を聞きながら気づいたことがある。コスチュームや明るく染めた髪に隠れがちなのだが、僧帽筋をはじめ肩のあたりの筋肉がかなり大きくなっているのだ。実際、筋トレには力を入れているという。その理由も、新ユニットに関係があるのだった。

「メンバーの中で身長160cm以上は自分だけ。一番大きいんです。ということは他のユニットと闘う時に、パワーで対抗していくとしたら自分になるので」

　リーグ戦でも見られた技の安定は、筋力アップによるものかもしれない。きっとこれからも、天咲はイメージを覆して我々を驚かせてくれるだろう。《インタビュー第1回も公開中です》

（撮影＝細田忠）

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