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「井上尚弥のベストバウト」大橋会長が選んだ1位はどの試合? いま明かす激闘のウラ側「ナルバエス戦は無謀と言われた」「一番警戒した相手は…」
posted2024/06/01 17:00
text by
渋谷淳Jun Shibuya
photograph by
Kiichi Matsumoto
5月7日から12日にかけてNumber Webで実施したアンケート「あなたが選ぶ井上尚弥のベストバウト」の結果が発表され、1位から10位は以下のようなランキングとなった。
◆「あなたが選ぶ井上尚弥のベストバウト」アンケート結果◆
1位 143票 スティーブン・フルトン戦 2023年7月25日(有明アリーナ)
2位 134票 ルイス・ネリ戦 2024年5月6日(東京ドーム)
3位 120票 ノニト・ドネア戦(1戦目) 2019年11月7日(さいたまスーパーアリーナ)
4位 112票 ノニト・ドネア戦(2戦目) 2022年6月7日(さいたまスーパーアリーナ)
5位 110票 オマール・ナルバエス戦 2014年12月30日(東京体育館)
6位 49票 ファン・カルロス・パヤノ戦 2018年10月7日(横浜アリーナ)
7位 27票 エマヌエル・ロドリゲス戦 2019年5月18日(英グラスゴー、SSEハイドロ)
8位 18票 田口良一戦 2013年8月25日(スカイアリーナ座間)
9位 6票 河野公平戦 2016年12月30日(有明コロシアム)
10位 5票 マーロン・タパレス戦 2023年12月26日(有明アリーナ)
対戦相手の名前をながめているだけで、当時の光景が脳裏に浮かび上がってくるのではないだろうか。今回は、井上とともに歩んできた大橋秀行会長に、モンスターの「ベストバウト」について話を聞いた。
「1位はフルトン戦かなあ」大橋会長も納得の結果に
ファンが選んだ1位は2023年7月のスティーブン・フルトン戦。大橋会長は「私も1位にするならフルトン戦かなあ」と賛同し、次のように続けた。
「やっぱりフルトンはいい選手だし、何と言ってもアウトボクサーじゃないですか。ネリとかドネアは打ち合ってくる選手だから、そういう意味ではいいんですよ。でもフルトンはクリンチがうまくて、よく動いて、凡戦がありうる選手。その相手に対して、いきなりL字ガードを使って、テクニックで圧倒して、最後は倒しちゃった。あれはすごいと思いました」
井上がバンタム級4団体統一に成功したあと、スーパーバンタム級に上げていきなり2本のベルトを獲得したのがフルトン戦だった。未知の階級でのチャレンジだったことが、興奮を高めたと言えそうだ。