〈新人王最終予測〉阪神・村上頌樹とオリ山下舜平大で当確だが、秋広優人と森下翔太も2ケタHR…立浪中日で輝いた「育成の星」とは

　今季のペナントレースもほぼ90％が終わった。すでに広島、中日、西武はペナントレースを終えている。この時点で今季の新人王の最終予測をしておこう。

　新人王資格は以下の条件となっている。

・海外のプロ野球リーグに参加した経験がない
・支配下選手に初めて登録されてから5年以内
・投手として前年までの一軍での登板イニング数が30イニング以内

　打者として前年までの一軍での打席数が60打席以内

　日本ハムの加藤豪将はドラフト2位でヤンキースに入り、短期間だがMLBでもプレーしたが、プロ野球実行委員会で新人王資格があると確認された。

独立L→育成→開幕スタメンのオリ茶野らが奮闘

【パ・リーグ】
〈打者〉※打撃面の総合指標であるRC（Runs Create）順。以下、成績はすべて10月3日時点
　茶野篤政（オ）312打74安1本23点7盗 率.237 RC24.92
　加藤豪将（日）199打42安6本16点3盗 率.211 RC19.90
　渡部健人（西）192打41安6本25点2盗 率.214 RC19.36
　友杉篤輝（ロ）185打47安0本9点9盗 率.254 RC16.78
　蛭間拓哉（西）198打46安2本20点0盗 率.232 RC16.65
　奈良間大己（日）179打43安2本15点2盗 率.240 RC16.49
　池田来翔（ロ）104打28安2本8点0盗 率.269 RC14.17
　安田悠馬（楽）109打24安3本7点0盗 率.220 RC10.94
　児玉亮涼（西）122打27安0本8点2盗 率.221 RC6.83
　矢澤宏太（日）96打17安1本4点2盗 率.177 RC5.36

　オリックスの茶野は独立リーグ徳島から育成で入団し、開幕スタメンに抜擢された。一時期は首位打者争いトップに立つなど華々しい活躍だったが、次第に成績が低下。7月7日にファーム落ちしてからはレギュラーを奪還できず。筆者はファームの試合でもバットを短く持って必死に食らいつく茶野を見た。いきなり華々しい舞台を経験しただけに、悔しさも一入のようで、リーグ優勝時にはビールかけに参加しなかったという。捲土重来だ。

　元MLB選手の加藤がこれに次ぐ。一軍デビューから7試合で4本塁打。西武の渡部は「おかわり君二世」とも称されて、一時期中軸を打った。日本ハムの矢澤は投手としても記録を残す二刀流だった。

矢澤は野手・投手両方で成績を残す“二刀流”となった　©Hideki Sugiyama

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山下舜平大は山本由伸に次ぐエース格に

〈投手〉※リーグ平均防御率に基づくPR（Pitching Run）順
　山下舜平大（オ）16登9勝3敗0S0H 95回 責17率1.61 PR16.18
　渡辺翔太（楽）48登8勝3敗1S23H 45.2回 責11率2.17 PR8.83 
　宇田川優希（オ）44登4勝0敗2S18H 43.2回 責9率1.85 PR6.25 
　小木田敦也（オ）36登4勝0敗0S5H 47.1回 責12率2.28 PR4.53 
　内星龍（楽）51登4勝2敗0S7H 52.1回 責14率2.41 PR4.28
　豆田泰志（西）16登0勝0敗1S6H 15.1回 責1率0.59 PR4.00
　金村尚真（日）4登2勝1敗0S0H 25回 責5率1.80 PR3.73
　大津亮介（SB）45登2勝0敗0S12H 40.1回 責11率2.45 PR3.09
　藤井聖（楽）8登3勝0敗0S0H 33.1回 責9率2.43 PR2.64 
　高野脩汰（ロ）7登0勝0敗0S0H 11回 責2率1.64 PR1.84 
　荘司康誠（楽）19登5勝3敗0S0H 109.2回 責41率3.36 PR-2.70

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