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「24歳のスターが来た」アメリカでも注目の的に…スターダム林下詩美が“心の旅”で得たものとは?「ますますカッコよくなりました」
posted2023/07/25 17:02
text by
原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
スターダムの林下詩美が約2週間のアメリカの旅から帰還し、真夏の『5★STAR GP』に参戦している。今回の海外遠征は、林下自身の“心の旅”でもあった。
「24歳のスターが来た」アメリカでも注目の的に
現地ではまず7月8日にビリー・スタークズと戦い、GCWのリングデビューを果たした。その後、ジャナイ・カイ、ルフィスト戦を経て、7月20日放送のROHのテーピングマッチでトラッシュ・アドラとも戦った。試合以外にも、他のレスラーたちとの有益な出会いがあった。
「アメリカでは全部で4試合しました。この2週間で自分を見つめ直したいな、と。アメリカに行けば、普段触れ合わない人と試合ができるし、いろんな人に会えるので。その1人がシェイナ・ベイズラーです」
総合格闘家のベイズラーは、UFCやPRIDEで活躍したジョシュ・バーネットとも親しい元WWE女子タッグ王者だ。WWEに行く前にはスターダムのリングにも上がっている。
「柔術の教室に行かせていただいて、ベイズラーとスパーリングもさせてもらいました。やっぱり技術だったり、引き出しの多さがすごくて感動しましたね。私にはない発想もたくさん持っています。技も直接教えていただきました。自分に無いものを吸収できて、とてもいい時間でした」
林下の試合は現地でも「スターダムの24歳のスターが来た」と大きく紹介された。AEWの社長トニー・カーンが興味を示しているので、次があればAEWマットも視野に入るだろう。
「1人でいると、自分のことをよく考えられるんです。勝つためには、自分を変えるためには、といろんなことを考えました。ベイズラー以外にもナタリアやイオさん(イヨ・スカイ=紫雷イオ)にも会いました。話した内容は私だけの秘密ですが……。自分の考えの狭さだったり、レスリングの奥深さを知りましたね」