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「あっ、通訳の一平さんだ」大谷翔平とエンゼルスを“超いい席”で生観戦「総額いくら?」「大谷へのドジャースファンの歓声が小さいナゾ」
text by
YukoYuko
photograph byYuko
posted2023/07/21 11:04
暮れなずむドジャースタジアム。出塁する大谷翔平選手
通訳の水原一平さんもいた。一平さんは試合中はベンチにいるので、こういうチャンスにしか見ることができない。有名な相棒を「目撃」できてよかった。それと、MLB.TVでエンゼルスの試合を観戦しているとお馴染みになる、解説者のマーク・グビザ氏(元MLB選手)、ボビー・バレンタイン氏(元千葉ロッテ監督)、リポーターのエリカ・ウエストン氏などが中継を開始していた。みな本物だ、嬉しい。
名物ホットドッグ「味は普通」
試合開始まで少し時間があったので、「スタジアム・クラブ」というところへ行ってみた。今回買ったチケットで、ブッフェやお酒を楽しめる専用のクラブに入れるようなのだ。だが、旅の終盤で私はアメリカンフーズにかなり食傷ぎみになっており、「ブッフェはいいや」と室内を眺めただけで出てきた。クラブの雰囲気は航空会社のラウンジ、という感じだったかな。かわりに外の売店で「Dodger Dogs」という名物のホットドッグを買って食べた。1つ7ドル。味はというと、いい意味でこの上なく「普通」だった。まあ、とても有名なスタジアムフードなので、食べられただけで満足だけれど。
「大谷への歓声が小さい」ナゾ
試合は19時10分に開始! 本日の注目は、あの大谷選手がWBC決勝前に発言した「憧れるのをやめましょう」の対象に挙げられたムーキー・ベッツ選手。1番打者として登場。一方、エンゼルスはトラウト選手がケガで欠場、大谷選手を珍しく1番に起用していた。球場内は怖いくらい圧倒的多数の青いドジャースファンで埋め尽くされていた。そして不思議だったのが、大谷選手の登場時にほぼ歓声が上がらなかったこと。その理由はわからない。とにかくパドレス戦とはぜんぜん反応が違う、それは確かだった。
試合はまたもや、4対11の「ボロ負け」に終わった。ベッツ選手に2本のホームラン、4打点をあげられ、「ムキーっ」となったのは言うまでもない。エンゼルスにも2本のHRが出た。そして、目の前であの「兜セレブレーション」が行われた! 大谷選手も帰還して兜の輪に加わったので、ここぞとばかりに立ち上がってガッツポーズをした。エンゼルスのベンチ上なのに周りはドジャースファンだらけ。エンゼルスファンもちゃんといますよ、と微力ながらアピールした。負けたけど、選手を近くで応援できた喜びは大きい。試合後、球場の上空ではドローンのショーが繰り広げられた。エンタメ大国、ぬかりがない。