アストロズ打線をねじ伏せる大谷に、満員のファンは大盛り上がり。初戦は球数制限があったため、5回途中80球で降板した。1点リードを許しての交代となったにも関わらず、スタンドの観客はスタンディングオベーションでたたえた。

　マウンドで大声援を浴びただけでなく、大谷が打席に立てば毎回、MVPコールが響き渡った。クライマックスは最終打席、2点を追う8回2死三塁。一発出れば同点の場面で右翼へ大飛球を放った。スタンドの観客は一斉に立ち上がって打球の行方を追ったが、フェンス手前で失速。大歓声は、ため息に変わった。

スタンディングオベーションでマウンドを降りる大谷を迎える現地ファン　©︎REX/AFLO

最終打席での“ため息”は大きな期待の表れでもある　©︎Getty Images

　史上初の開幕投手＆1番打者で出場した開幕戦を、白星で飾ることは出来なかった。満員の観衆で埋まった球場は、大歓声や拍手喝采だけでなく、ブーイングやため息も入り交じった。だが、勝った、負けたの結果以上に、記憶に残る歴史的な開幕戦だった。

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