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駒大の絶対エース田澤廉が守った“カミの掟”… 丸刈り頭で駆け抜けた高校時代を恩師が振り返る《現チームは脱・丸刈り》
text by
杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byAomori Yamada High School
posted2021/12/26 06:01
青森山田高時代の田澤(ゼッケンナンバー8)。今や駒大の絶対エースだ
「変なところで縛られなくなり、伸び伸びと走るようになったんです。走り姿もかっこよくなってきました。個性が出てくるようになったと思います」
OBたちが求めるのは伝統の強さを失わないことだ
結果がすべてを証明している。今年10月には高校駅伝の青森県予選で大会記録を更新し、6年連続27回目の全国大会出場を決めた。12月26日、京都で開催される全国高校駅伝では8位入賞を目指す。
「丸刈り時代よりも速くなって、記録も出ました。指導者によっては丸刈りにする覚悟がないと走れないという人もいますが、私は関係ないと思っています」
丸刈りで3年間過ごしたOBたちが求めるのも、“カミの掟”を守る伝統ではない。田澤らが心から願うのは、伝統の強さを失わないことだ。
発売中のNumber「箱根駅伝 エースにつなげ!」では、大迫傑と田澤廉の巻頭スペシャル対談「絶対エースは箱根を越えて」、河野監督への取材で構成した「駒大・田澤廉、氷点下の原点」、大八木弘明や原晋ら名将が語るエース哲学のほか、別冊付録も、エントリー336名を反映させた選手名鑑や、柏原竜二さん&神野大地さんらも寄稿してくれた「通が教える“僕だけの観戦法”」など充実の内容。箱根駅伝のテレビ観戦の“相棒”としてお楽しみください。