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ソフトボール界の大谷翔平? 藤田倭30歳が見せていた『二刀流』のスゴさとは〈東京五輪開幕戦で2ランホームラン〉

posted2021/07/21 14:10

 
ソフトボール界の大谷翔平? 藤田倭30歳が見せていた『二刀流』のスゴさとは〈東京五輪開幕戦で2ランホームラン〉<Number Web> photograph by KYODO

東京五輪出場国の代表候補が集まる日本リーグは高レベル。藤田倭が掲げる打撃向上にも恰好の鍛錬の場となる

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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KYODO

東京五輪開会式に先んじて女子ソフトボールの初戦オーストラリア戦が21日に行われ、8-1のコールド勝ちを飾りました。貴重な追加点となる本塁打を放った藤田倭(30)の“二刀流プレーヤー”としての価値を紹介する記事を再公開します(初出:2020年9月17日発売号)

 新型コロナウイルスの影響で3月下旬からの前半戦を中止していた日本女子ソフトボールリーグが、9月5日に5カ月遅れで開幕。「ソフトボール界の大谷翔平」と呼ばれる藤田倭(やまと)を擁する太陽誘電が、東京五輪出場国であるメキシコ代表のエース、ダラス・エスコベドが先発した豊田自動織機を3-1で下し、好スタートを切った。

 3番・投手で先発した二刀流・藤田の活躍が光った。まずは投手として、2回まで3三振を奪い、いずれも三者凡退に抑える好発進。「課題とされている立ち上がりも緊張感なく、自分の間合いで投げられた」(藤田)とリズムをつかむと、打っては3回、エスコベドの外角の変化球を右中間へ運び、見事な先制ソロ本塁打を放った。

 久々の試合、しかも気温30度超えという厳しい条件。5回と6回には走者を背負うピンチもあったが、味方の好守備や粘りの投球で要所を押さえた。特に左打者のインコースに食い込むツーシームの切れ味は抜群。「自分がエースまで上がって来られたのはあの球があるから。自信のある球をコントロールできたのも良かった」と胸を張る。

 反省点は自身の本塁打の直後に相手にソロアーチを許したことだ。しかし、7回を投げて被安打5、1失点の完投勝利は見応え十分。国際試合の開催が困難な中、五輪でも戦う可能性があるエスコベドとの貴重な対戦機会だったとあって「1本打てたのも、粘り勝てたのも大きいですね」と笑顔だ。

「バッティングでひと花咲かせたい」

“上野の413球”で日本が悲願の金メダルに輝いた'08年北京五輪。その翌年の'09年に日本リーグ入りした。ソフトボールが東京五輪の追加種目に決まった'16年には、打者として本塁打王と打点王、投手としても最多勝をマークし、MVPに輝いた。ここ数年は上野由岐子と並ぶ「日本の二枚看板」へと成長。だが昨季リーグ戦では投手として5勝5敗、打者としては打率1割9分、2本塁打と不本意な成績だった。当然ながら、今季に懸ける思いは強い。

 今後は11月の決勝トーナメント進出に向け、10月末まで12チーム1回戦総当たりで11試合を戦う。「今年はバッティングでひと花咲かせたいですね」と意気込む藤田。成長を止めない二刀流から目が離せない。

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