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【51歳に】辰吉丈一郎「ずっと喧嘩でいくよ。俺の原点やから」 カリスマ性は今も絶大、村田諒太「あの試合がなければ僕は…」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byMikio Nakai/AFLO
posted2021/05/15 11:00
1997年の辰吉丈一郎vsシリモンコン戦。若き日の村田諒太も感動したという
チャンピオンのまま引退。それしか頭にない
<名言4>
僕の中では3度目の王座返り咲き、チャンピオンのまま引退するってことしか頭にない。人が好きでやっとるんやから、とやかく言うなよ。
(辰吉丈一郎/Number968・969号 2018年12月20日発売)
◇解説◇
38歳でライセンス失効。海外での試合も原則禁止。ルールの上では辰吉丈一郎はプロボクサーとしての範疇にない。
しかし彼は48歳となった2018年時点でも、ボクシングジムに足を運んでいたのだ。
「夏場は上半身裸でロードワークするから、変なおじさんって思われとるやろ(笑)」と冗談めかしつつもバンテージを巻き、ロープをくぐり、シャドーボクシングに励む。
「減量すればいつでもバンタムで戦えるように節制はしている」
「過ぎたことは遠い昔や、という感覚です」
辰吉丈一郎はただただ、生涯をかけてリングでの闘いを求める、根っからのボクサーなのだ。