セルヒオ・ラモスやダニ・アウベスと比較する声も

「中盤でのパスコースの見つけ方は教えた通りにできていたが、逆サイドへの長いパスがうまく蹴れないから1人で練習したいと訴えてきた。そこでアシスタントコーチが受け手、私が彼にプレッシャーをかける役を引き受けて、付き合ったんだ。その後シュートやFKの練習まで始めて、『監督、2、3年後は俺がキッカーだ』と言われたよ」

　セビージャの地元紙『エスタディオ・デポルティボ』は、クンデを「すべてを備えたCB」と形容し、セビージャ時代のセルヒオ・ラモスや右SBながら攻撃を指揮することもあったダニエウ・アウベスと比較している。

　ロペテギ監督も彼の規格外の能力――特にドリブルの戦術的効果を重視しており、攻め上がる自由を与えて、ピボーテのフェルナンドにカバーを命じている。ちょうどアウベスの背後をポウルセンが守っていたように。

　セビージャの守備を支え、攻撃においても大事な役を担うCB。クンデは、まだ22歳。この夏、ビッグクラブへの移籍は間違いなしと見られている。

　そのときセビージャは解約金として設定されている9000万ユーロ（約115億円）を懐に入れるだろう。