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F1開幕へ向け飛び交う期待と不安。
ホンダとレッドブルはポジティブ? 

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尾張正博

尾張正博Masahiro Owari

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posted2020/06/30 18:00

F1開幕へ向け飛び交う期待と不安。ホンダとレッドブルはポジティブ?<Number Web> photograph by Getty Images

昨年のオーストリアGPスタート時。今年はいくぶん違った形でF1が開催されることになる。

10週間で8レースの過密日程。

 開幕から3週連続開催というのも、F1史上初だ。しかも、オーストリアGP→シュタイアーマルクGP→ハンガリーGPの後、1週間のインターバルを経て、イギリスGP→70周年記念GP→スペインGPと2度目の3週連続レースを行った後、1週おいて、今度はベルギーGP→イタリアGPの2週連続開催を行う。

 10週間で8レースを実施するという強行日程に、ドライバーだけでなく、レース関係者の体力は耐えられるのか。

 しかも、エンジニアやメカニックは通常よりも少ない人数で戦わなければならないため、1人当たりの仕事量が増加することは容易に想像できる。そのような状況の中でのメカニックたちによるピットストップ作業は、これまで以上にレースの勝敗に大きく影響することになるかもしれない。

サーキットで感染爆発の不安も。

 夏場の過密日程によって抵抗力が落ちれば、新型コロナウイルスに感染するリスクは高くなる。あるレース関係者は「再びレースができることがうれしいという気持ちがある一方で、新しいやり方(同じサーキットでの2週連続開催)で行われるレースがうまくいくのか、あるいはサーキットで感染爆発が起きないかという不安もある」と語る。

 そのためFIAは、グランプリ期間中もレース関係者に新型コロナウイルスのPCR検査を定期的に実施するという。

 さらに、サーキット内外でチーム間のスタッフ同士が接触することがないよう管理するガイドラインを作成。

 たとえグランプリ期間中にサーキットで陽性のスタッフが出ても、感染者をホテルに隔離するとともに、しっかりと濃厚接触者の追跡を行い、感染経路を追えるので、中止となったオーストラリアGPのような混乱を招くことなくレースを続行できる準備が整っているとしている。

【次ページ】 予定が決まっているのは8戦だけ。

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