仮に2人がJに働き場を求めるなら。

　仮にシルバ、ペドロがJリーグに新天地を求めるとすれば、コロナ禍前にも噂があったヴィッセル神戸が、やはり最有力候補だろうか。

　ペドロにとってはバルサ時代以来、5年ぶりにアンドレス・イニエスタとの共闘が実現する。今シーズンのチェルシーでは、怪我もあって出番を減らしていたが、持ち前のアグレッシブなプレーは健在。“決勝戦の男”はJリーグでも存分に勝負強さを見せつけてくれるに違いない。

　一方、かつてスペイン代表でシャビ、セスク・ファブレガス、イニエスタとともに“クアトロ・フゴーネス（4人の創造者）”の一角を成したシルバが神戸に加われば、El Ilusionista（手品師）ことイニエスタとEl Mago（魔術師）ことシルバによる、まさしくハリポタ的な華々しい技の競演が見られるだろう。

　もちろん、国内外を問わず先行き不透明で、依然として明るい展望が抱きにくい状況であることは十分承知している。

　それでも、もう何カ月もフットボールのない日常に我慢を強いられてきたのだ。少しくらいワクワクするような夢を抱いたとしても、バチは当たるまい。